[東京 12日 ロイター] -
ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY=
午後3時現在 102.26/28 1.3368/72 136.71/75
正午現在 102.29/31 1.3367/71 136.74/78
午前9時現在 102.21/23 1.3380/84 136.77/81
NY午後5時 102.18/20 1.3384/86 136.76/80
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてわずかにドル高/円
安の102円前半。日経平均株価が小幅ながらもプラス圏で推移。午前は米系ファンドに
よる損失確定のドル買い戻しフローなども手伝って上昇したが、その後は手掛かり材料に
乏しく方向感なく推移した。市場では、明朝発表の4―6月期実質国内総生産(GDP)
速報値に関心が寄せられている。
ドル/円は朝方の安値102.18円から、仲値を挟んで一時102.37円まで上
昇した。米10年債利回りにやや持ち直す動きが見られたことが手掛かりとなったほか、
102円前半では「米系ファンドのストップ(損失確定の買い戻し)を巻き込んだ」(外
銀)という。
ただ、103円では実需の売りが控えており、米10年債利回りの上昇も一服したこ
とから、買い上がる気運は盛り上がらなかった。102.30円付近まで押し下げられた
後は、102.26─102.32円の狭い値幅で小動きとなった。
市場では「投機筋はすでにドルロングを仕込んでしまっている。何か新たな材料がな
ければ動きづらい状況だ」(邦銀)との声が聞かれた。
<4―6月期GDPに関心>
市場では、日本の4―6月期実質GDP速報値に関心が寄せられている。ロイターが
まとめた市場予想では、GDPの予想平均値は前期比年率マイナス7.1%で、2012
年7―9月期以来のマイナス成長となることが見込まれている。
前期比7.1%程度のマイナス成長はほぼ織り込まれているが、予想以上にマイナス
幅が拡大すれば、株安に伴う円買い戻しが勢いづく可能性もあるという。顕著なマイナス
成長は一般的に、追加の景気刺激策を想起させるものの、「追加緩和期待が再び膨らむ可
能性は低い」(邦銀)とみられている。ただし、「円売りのニュアンスを引き出す可能性
も否定できない」(FX会社)という。
国際通貨基金(IMF)は先月末、日本政府が成長押し上げに必要な追加的な改革や
公的債務の削減を実行できない可能性があるとし、日本経済には中期的に下振れリスクが
存在するとの見解を示している。
<ユーロ>
ユーロは1.33ドル後半での小幅な値動きとなった。ウクライナをめぐる国際的
な緊張が和らぎつつあるとの見方が広がり、7月初旬から続いたユーロの下落は止まり足
元では足踏み状態となっている。前日は1.3410ドルまで反発した。
市場では、きょうの海外時間に発表する8月の独ZEW景気期待指数や、今週14日
に発表されるドイツの4─6月期GDP速報値に関心が集まっている。欧州経済のけん引
役となっているドイツの指標が市場予想を下振れた場合には、欧州経済に対する信頼感が
やや揺らぐことになりそうだ。
ただ、いずれの経済指標も弱含みが予想されており、実際に弱い内容となってもサプ
ライズになるとは限らないとの声もある。「ウクライナ情勢の影響は現在進行形。指標が
良くても悪くても不透明感は払しょくできない。アップサイドはないが、ダウンサイドも
それほど大きくないのではないか」(SMBC日興証券のマーケットエコノミスト、木村
和典氏)との指摘も出ていた。
(杉山健太郎)
((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging:
kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
(( 全スポットレート(ロイターデータ) FX=
アジアスポットレート(同) AFX=
欧州スポットレート(同) EFX=
クロス円レート(同) JPYX=
クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
スポットレート(RTFX) FX=RTFX
スポットレート(日銀公表) TKYFX
為替関連ニュース ))
ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY=
午後3時現在 102.26/28 1.3368/72 136.71/75
正午現在 102.29/31 1.3367/71 136.74/78
午前9時現在 102.21/23 1.3380/84 136.77/81
NY午後5時 102.18/20 1.3384/86 136.76/80
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてわずかにドル高/円
安の102円前半。日経平均株価が小幅ながらもプラス圏で推移。午前は米系ファンドに
よる損失確定のドル買い戻しフローなども手伝って上昇したが、その後は手掛かり材料に
乏しく方向感なく推移した。市場では、明朝発表の4―6月期実質国内総生産(GDP)
速報値に関心が寄せられている。
ドル/円は朝方の安値102.18円から、仲値を挟んで一時102.37円まで上
昇した。米10年債利回りにやや持ち直す動きが見られたことが手掛かりとなったほか、
102円前半では「米系ファンドのストップ(損失確定の買い戻し)を巻き込んだ」(外
銀)という。
ただ、103円では実需の売りが控えており、米10年債利回りの上昇も一服したこ
とから、買い上がる気運は盛り上がらなかった。102.30円付近まで押し下げられた
後は、102.26─102.32円の狭い値幅で小動きとなった。
市場では「投機筋はすでにドルロングを仕込んでしまっている。何か新たな材料がな
ければ動きづらい状況だ」(邦銀)との声が聞かれた。
<4―6月期GDPに関心>
市場では、日本の4―6月期実質GDP速報値に関心が寄せられている。ロイターが
まとめた市場予想では、GDPの予想平均値は前期比年率マイナス7.1%で、2012
年7―9月期以来のマイナス成長となることが見込まれている。
前期比7.1%程度のマイナス成長はほぼ織り込まれているが、予想以上にマイナス
幅が拡大すれば、株安に伴う円買い戻しが勢いづく可能性もあるという。顕著なマイナス
成長は一般的に、追加の景気刺激策を想起させるものの、「追加緩和期待が再び膨らむ可
能性は低い」(邦銀)とみられている。ただし、「円売りのニュアンスを引き出す可能性
も否定できない」(FX会社)という。
国際通貨基金(IMF)は先月末、日本政府が成長押し上げに必要な追加的な改革や
公的債務の削減を実行できない可能性があるとし、日本経済には中期的に下振れリスクが
存在するとの見解を示している。
<ユーロ>
ユーロは1.33ドル後半での小幅な値動きとなった。ウクライナをめぐる国際的
な緊張が和らぎつつあるとの見方が広がり、7月初旬から続いたユーロの下落は止まり足
元では足踏み状態となっている。前日は1.3410ドルまで反発した。
市場では、きょうの海外時間に発表する8月の独ZEW景気期待指数や、今週14日
に発表されるドイツの4─6月期GDP速報値に関心が集まっている。欧州経済のけん引
役となっているドイツの指標が市場予想を下振れた場合には、欧州経済に対する信頼感が
やや揺らぐことになりそうだ。
ただ、いずれの経済指標も弱含みが予想されており、実際に弱い内容となってもサプ
ライズになるとは限らないとの声もある。「ウクライナ情勢の影響は現在進行形。指標が
良くても悪くても不透明感は払しょくできない。アップサイドはないが、ダウンサイドも
それほど大きくないのではないか」(SMBC日興証券のマーケットエコノミスト、木村
和典氏)との指摘も出ていた。
(杉山健太郎)
((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging:
kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
(( 全スポットレート(ロイターデータ) FX=
アジアスポットレート(同) AFX=
欧州スポットレート(同) EFX=
クロス円レート(同) JPYX=
クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
スポットレート(RTFX) FX=RTFX
スポットレート(日銀公表) TKYFX
為替関連ニュース ))