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エノモト Research Memo(2):微細加工に強い電子部品大手

発行済 2019-06-26 15:12
更新済 2019-06-26 15:20
© Reuters.  エノモト Research Memo(2):微細加工に強い電子部品大手
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■事業概要1. 会社概要エノモト (T:6928)は大手電子部品メーカーで、リードフレーム※1やコネクタ用部品※2、インサートモールド※3といった精密部品を製造販売している。

半導体パッケージやコネクタなどの電子部品メーカー向けに販売し、家電や自動車、IT機器の内部で使用されている。

顧客のコスト削減や耐久性向上などの要求に応じ、高機能なカスタマイズ品の開発にも積極的に取り組んでいる。

そのほか、各種精密金型や自動機械装置などの開発や設計、製作も行っており、特に微細加工の精密プレス金型に強みがある。

同社は、日本、中国、フィリピンの3極体制で事業を展開しており、どの生産拠点においてもほぼ同様の製品を同様の高い品質で一貫生産することができる。

こうした「最適地一貫生産」も大きな特徴である。

※1 リードフレーム:半導体パッケージに使われ、半導体チップを支持固定し外部配線と接続をする部品。

※2 コネクタ用部品:電子回路や光通信で機器や部品を接続するための部品。

※3 インサートモールド:金属部品の周りに樹脂を注入し一体化させた複合部品。

同社は1967年に神奈川県相模湖町で、精密金型の製作と金型による電子部品のプレス加工を目的に、株式会社榎本製作所という社名で設立された。

1969年に山梨県に上野原工場を設立、1973年に本社を上野原に移転、その後はコネクタ用部品やLED用リードフレームなどへと製造の幅を広げるとともに、国内で営業・生産拠点を拡充していった。

1990年に社名を株式会社エノモトに改めるとともに、日本証券業協会に店頭登録(現東京証券取引所JASDAQ市場)、1995年にフィリピン、2000年には中国に進出し、3極体制の基盤を構築した。

2017年に東京証券取引所市場第2部に、2018年には東京証券取引所第1部に上場し、現在、更なる飛躍を目指し事業を推進しているところである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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