21日のドル・円相場は、東京市場では108円29銭から108円58銭まで反発。
欧米市場でドルは108円66銭まで買われた後に108円45銭まで売られたが、108円60銭で取引を終えた。
本日22日のドル・円は主に108円台半ば近辺で推移する見通し。
欧米株高を意識してリスク回避の円買いはやや抑制される可能性がある。
21日のニューヨーク市場では、米中通商協議のさらなる進展への期待でリスク選好的な取引がやや活発となった。
トランプ米大統領は記者団に対して「中国との第二段階の合意に向けた課題は多くの点で第一段階より解決が簡単」、「中国との通商合意は成功裏に実現する」との見方を伝えたことが好感されたようだ。
また報道によると、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は「11月に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で署名する目標に変わりはない」との見方を伝えたが、「未解決の問題も残されている」と述べたようだ。
市場関係者の間からは「トランプ政権は2020年の大統領選挙での勝利を確実にするために米中通商協議(交渉)を年内で終らせるつもりだろう」との声が聞かれている。
APEC首脳会議での署名実現が当面の最大目標になるとみられており、これに向けたムニューシン財務長官とライトハイザーUSTR代表の対応が注目される。