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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECBの金融政策見通し変更の思惑残る

発行済 2018-01-13 15:03
更新済 2018-01-13 15:33
ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECBの金融政策見通し変更の思惑残る
■上昇、ECBはガイダンス変更の可能性を示唆

先週のユーロ・ドルは上昇。
欧州中央銀行(ECB)の12月理事会議事要旨で金融政策のガイダンス変更に言及したことや、ドイツの二大政党が正式な連立協議開始で合意したことから、ユーロ買いが活発となった。
取引レンジ:1.1916ドル-1.2218ドル。


■強含みか、ECB当局者の通貨高けん制発言に警戒も

今週のユーロ・ドルは強含みとなりそうだ。
欧州中央銀行(ECB)によるガイダンスの段階的な変更が想定されており、ユーロ買いは継続する可能性がある。
ただし、ユーロ高が急速に進んだ場合、金融当局は通貨高をけん制する可能性があるため、投機的なユーロ買い・米ドル売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。


予想レンジ:1.2150ドル−1.2350ドル

■ユーロ売りは一段落、ECBによる早期利上げの思惑浮上

先週のユーロ・円は、136円32銭から一時133円06銭まで下落。
日本銀行の量的観測縮小への思惑で円買いが活発となった。
その後、欧州中央銀行(ECB)の12月理事会議事要旨でガイダンス変更に言及したことが判明し、早期利上げ観測が浮上したことや、ドイツの二大政党が連立政権樹立に向けて正式な連立協議開始で合意したことを受けて、ユーロ買い・米ドル売りが急速に広がり、この影響でユーロ・円は135円台に戻した。
取引レンジ:133円06銭-136円32銭。


■下げ渋りか、ECBの金融政策見通し変更の思惑残る

今週のユーロ・円は下げ渋りか。
欧州中銀(ECB)のガイダンスの段階的な変更が意識されており、ユーロ買いに振れやすい見通し。
ドル・円相場に大きな動きがない場合、対円でユーロは底堅い動きを見せる可能性がある。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・15日:11月貿易収支(10月:+189億ユーロ)
・19日:11月経常収支(10月:+359億ユーロ)
・19日:12月独生産者物価指数(前年比予想:+2.3%、11月:+2.5%)

予想レンジ:134円00銭-137円00銭


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