[7日 ロイター] - 電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵装置に使われるバッテリーの価格は8月に10%下落した。EVの需要低迷が主な要因だ。市場調査会社トレンドフォースが7日発表した。
バッテリー価格は今年末にかけて一段安となる見通し。
新型コロナウイルスのパンデミック局面では、借り入れコストの減少がEVの需要を押し上げたため、バッテリー素材の価格は過去最高に上昇したが、その後は下落基調が続いている。
EVの生産ペースが需要の伸びを上回り続ければ、自動車メーカーは、価格と利益率を引き下げるか、それとも生産ペースを減速させるかのいずれかを選択しなければならなくなる。EV生産が減速する場合、バッテリー需要のさらなる落ち込みにつながる。
エネルギー貯蔵装置に使われるバッテリーの価格も、中国以外での需要低迷によって下落しており、バッテリーメーカー各社は価格を下支えするため減産を余儀なくされている。