サンフランシスコ＆サニーベール（カリフォルニア州） - Salesforce (NYSE: CRM) とGoogle Cloudは、Salesforce Customer 360とGoogle Workspaceアプリケーション間で安全な連携を可能にするSalesforce Agentforce Agentsの開発に向けたパートナーシップの拡大を発表しました。この開発は、両プラットフォーム間の既存の統合を基盤とし、強力なプライバシーとデータ保護対策を講じながら、日常的に使用するアプリ内でシームレスに動作するAIエージェントの作成と展開を可能にします。
この統合は今年後半に一般提供される予定で、Google WorkspaceとSalesforce Customer 360にまたがるスキルを持つカスタムAIエージェントの作成を可能にすることで生産性を向上させることを目指しています。例えば、Agentforce Sales Development Representative (SDR) Agentは、CRMと外部データを活用して、24時間体制で見込み客とのエンゲージメント、問い合わせ対応、異議の克服、ミーティングのスケジューリングを行うことができます。
さらに、これらのエージェントはGoogle Workspaceのアクションを実行できるようになり、テンプレートからドキュメントやスライドを生成したり、GmailやDocsの情報をSalesforceに安全に取り込んでレコードを更新し、ワークフローを開始したりすることができます。
このパートナーシップは、Salesforce Data CloudとGoogle BigQueryの既存の接続を活用し、両プラットフォームからの包括的なデータに基づいてAIエージェントを構築します。この統合により、AIの応答がより正確で信頼性の高いものになります。例えば、Merchant Agentは、購買傾向、広告支出、顧客セグメンテーションに関するBigQueryのデータを活用して、eコマースのマーチャンダイザーをサポートします。
SalesforceのエグゼクティブバイスプレジデントであるBrian Landsmanは、この連携の重要性を強調し、Google Cloudのようなパートナーとともに世界初のエージェントエコシステムを創造することを強調しました。Google CloudのパートナーシップバイスプレジデントであるStephen Orbanも、この提携に対する熱意を表明し、何百万もの人々が使用するプラットフォームを結集し、エンタープライズグレードの信頼性と正確性を備えた生産性向上を実現すると述べました。
これらのAgentforce Agent Actions for Google Workspaceは、今年後半にSalesforce AppExchangeで利用可能になる予定です。
この発表はプレスリリースに基づいており、サービスの現状を反映しています。変更される可能性があるため、顧客は現在利用可能な機能に基づいて購入を決定することをお勧めします。
その他の最近のニュースでは、Salesforceは成長軌道において重要な進展を遂げています。このグローバルCRMリーダーは最近、タスクとデータ分析を自動化してビジネス効率を向上させるための革新的なAIスイートであるAgentforceを発表しました。また、Salesforceのデータセキュリティとコンプライアンス機能を強化するための戦略的な19億ドルの取引で、データ保護および管理ソリューションプロバイダーのOwn Companyを買収する意向を発表しました。
財務面では、Salesforceは第2四半期の好調な業績を報告し、1株当たり利益は2.56ドルとなり、コンセンサス予想の2.36ドルと前年の2.12ドルを上回りました。また、サブスクリプションおよびサポート収益の9%増加に牽引され、売上高も8%増加しました。
複数の金融機関がSalesforceの目標株価を調整しました。特に、Erste GroupはSalesforceの株式を成長鈍化の予測によりBuyからHoldにダウングレードしましたが、Deutsche BankとCFRAはそれぞれBuyとStrong Buyの評価を維持しました。
経営陣のニュースでは、SalesforceのCFOであるAmy Weaverが2025年初頭に退任する計画を発表しましたが、後任の選定を支援するために留まる予定です。これらがSalesforceの最近の動向です。
InvestingPro Insights
Salesforce (NYSE: CRM)がGoogle Cloudとの最近の拡大など、戦略的パートナーシップを通じてイノベーションを続ける中、同社の財務健全性と市場パフォーマンスは投資家にとって貴重な文脈を提供します。Salesforceは2023年第1四半期までの過去12ヶ月間で76.35%という堅固な粗利益率を誇っており、売上原価に対する収益生成の効率性を示しています。この印象的な利益率は、ソフトウェア業界における同社の強力な地位を示すものであり、2,456億1,000万ドルという大きな時価総額によってさらに強化されています。
InvestingPro Tipsは、Salesforceが非常に健全な財務状態を示す完璧なPiotroski Scoreの9を獲得していること、そして経営陣が自社株買いを積極的に行っていることを強調しています。これは会社の将来性に対する自信を示すものです。さらに、23人のアナリストが来期の収益予想を上方修正しており、Salesforceの財務軌道が上昇傾向にあることを示唆しています。
評価の面では、Salesforceは44.2倍のP/E比率で取引されていますが、2023年第1四半期までの過去12ヶ月で調整すると40.76倍になります。これは同社の収益に対してプレミアム価格がついていることを示唆しているかもしれませんが、P/E比率を会社の収益成長率に関連付けるPEG比率が0.17と低いことに注目することが重要です。これは、同社の収益成長がより高いP/E比率を正当化する可能性があることを示唆しています。
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