[ロンドン 8日 ロイター] - 英保険会社が8日、相次ぎ配当の中止を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に関連して巨額の損失リスクを指摘していたイングランド銀行(英中銀)は、決定を歓迎すると表明した。
英中銀の健全性監督機構(PRA)をはじめとする金融監督当局は、保険会社に配当や幹部社員へのボーナスを見送るよう要請していた。
アヴィヴァ (L:AV)、ダイレクト・ライン (L:DLGD)、RSA (L:RSA)、ヒスコックス (L:HSX)は、新型コロナが事業や顧客、世界経済に与える影響が非常に不透明との理由で2019年度最終配当の見送ると発表した。
各社の発表を受け、英中銀は声明で「保険会社が配当実施の是非を検討する際、取締役会は保険契約者を保護する必要性に強い関心を払い、安全性と健全性を維持するべき」とし、資本やリスク管理に関する決定は、非常に深刻な想定を含めた様々なシナリオを踏まえて下す必要があると指摘した。