[シンガポール 13日 ロイター] - シンガポール政府は、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、出稼ぎ労働者向けに「水上ホテル」を用意する計画だ。
シンガポールには南アジア諸国から多くの外国人が出稼ぎに来ているが、出稼ぎ労働者は寄宿舎で集団生活を送っていることが多く、新型コロナ感染拡大の大きな原因となっている。
政府は感染拡大に歯止めをかけるため、こうした寄宿舎から新型コロナに感染していない一部の労働者を軍の施設、展示場、公共住宅のほか、「水上ホテル」と呼ぶ宿泊用の船舶に移す計画だ。
宿泊用の船は通常、海洋資源の開発産業などで利用されるが、船を視察したカウ・ブーンワン運輸相は「1つの施設で数百人を収容でき、安全な距離を保つことができる」と説明している。
同国では合計2532人が新型コロナに感染、うち8人が死亡している。