[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツ政府の公衆衛生研究機関ロベルト・コッホ研究所は14日、新型コロナウイルスについて、1人の感染者が何人に感染を広げるかを示す「再生産数」が、従来の算出方法とより変動の少ない新方式の算出方法のどちらでも、感染拡大の分かれ目となる1を下回っていると明らかにした。
同研究所によると、1日ごとの再生産数は10日に1を上回ったが、14日には0.75と、13日の0.81から低下。新たな算出方法に基づいて初めて公開された7日単位の再生産数は0.88だった。
独政府はロックダウン(都市封鎖)実施と規制緩和の判断指標として再生産数を採用しているが、同研究所はここ数日、再生産数だけが決定的な指標ではなく、1日ごとの新たな感染確認数もきわめて重要との見解を示している。