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弱気相場の嵐から身を守る、低リスクの公益ETF2銘柄

発行済 2022-05-25 22:57
更新済 2020-09-02 15:05

株式市場では市場の下落がどこまで続くかを議論しており、投資家は、インフレ率 が予想以上に長引き、経済成長に水を差すのではないかという懸念が高まる中、保有資産の避難方法を模索しているところである。

弱気相場が続いていることは、長期的なポートフォリオで富を維持するためには、様々なセクターに分散することが必要であることを再認識させられる。またこのような乱高下が続く中では、公益株が注目される。

水道、ガス、電気、下水道など、生活に欠かせないサービスを提供する企業で構成され、サービスの必需性から、景気動向に関係なく安定した需要がある。

また、この1年で明らかになったように、これらの企業は価格を引き上げ、顧客にコストを転嫁する力を有している。つまり、安定した利益成長を享受することができ、長期的な株主への安定した配当を可能にするのである。

さらに、ボラティリティに対するレジリエンスを示す数少ない市場の一角として、公益セクターは2022年の広範な株式市場をアウトパフォームしてきた。例えば、Dow Jones Utility Indexは1月以降+2.5%のリターンを記録している。

同様に、Utilities Select Sector SPDR Fund (NYSE:XLU) は、2022年に3.4%上昇している。さらに、このETFの現在の価格水準での配当利回りは2.59%となっている。

これに対し、主要株価指数の同期間のおける下落率はそれぞれS&P 500が約17.2%と ダウ工業株30種平均が12.1%となっている。

高成長銘柄に代わる低リスクのETFをお探しの方に、2つの公益上場投資信託(ETF)をご紹介しよう。

1. First Trust Utilities AlphaDEX Fund

  • 現在価格:34.58ドル

  • 52週間のレンジ:29.48ドル~35.38ドル

  • 配当利回り:2.08%

  • 経費率:年率0.64%

最初のETFは、大・中型株の米国公益事業へアクセスすることができるFirst Trust Utilities AlphaDEX Fund (NYSE:FXU)である。2007年5月に取引が開始され、純資産は3億6,300万ドル弱となっている。ファンド・マネージャーは、価格上昇率、キャッシュ・フロー、売上高に対する価格比率、資産利益率など成長と価値の指標を注視している。

FXU 週次チャート

StrataQuant Utilities Indexに連動するよう設計されているFXUは、40銘柄を保有している。サブ・セクターでは、電気(65%)、ガス・上下水道・複合公益(27.7%)、水・廃棄物処理サービス(7.3%)となっている。

ポートフォリオの約40%は、主要10銘柄で占められている。その中には、NRG Energy (NYSE:NRG)、UGI (NYSE:UGI)、Avangrid (NYSE:AGR)、National Fuel Gas Company (NYSE:NFG)、Exelon (NASDAQ:EXC)などが含まれている。

FXUは4月21日に過去最高値を更新した。同ETFは1月以降5.8%上昇、過去12カ月で11.9%上昇している。株価収益率(PER)は16.62倍、株価純資産倍率(PBR)は1.91倍となっている。

2. iShares Global Utilities ETF

  • 現在価格:65.36ドル

  • 52週レンジ:58.86ドル~67.69ドル

  • 配当利回り:2.78%

  • 経費率:年率0.43%

最新の Utilities Global Market Report では、次のように強調している。

「世界の公益事業市場は、2021年の5兆4888億ドルから2022年には5兆9696億ドルに、年平均成長率(CAGR)8.8%で成長すると予想される」とある。

2026年には8兆1,000億ドルを超える可能性も十分にある。

次にご紹介するのは、世界の公益事業銘柄へのエクスポージャーを提供する iShares Global Utilities ETF (NYSE:JXI)である。S&P Global 1200 Utilities (Sector) Capped Indexに連動するよう設計されているこのETFは、2006年9月に取引を開始した。

JXI 週次チャート

JXIに組み入れられている企業の3分の2近くが米国で、英国(6.5%)、スペイン(6.2%)、イタリア(4.6%)、カナダ(3.5%)と続いている。

電気事業者がポートフォリオの中で最も大きな割合を占めている(59.3%)。次いで、複合公益(29.5%)、ガス(5%)、上下水道(2.9%)、独立系電力会社およびエネルギー・トレーダー(2.8%)と続く。

このETFは66銘柄で構成されているが、組入れ上位10銘柄で純資産1億9400万ドルの約45%を占めている。上位銘柄はNextEra Energy (NYSE:NEE)、Duke Energy (NYSE:DUK)、Southern Company (NYSE:SO)、スペインのIberdrola (BME:IBE)やDominion Energy (NYSE:D)などが名を連ねている。

JXI は年初来で1%上昇し、過去 12 ヶ月間で3.7%のリターンを記録している。株価収益率(PER) は 20.71 倍、株価純資産倍率(PBR) は 2.09 倍である。両方とも更なるデュー・デリジェンスに値するETFであり、長期的なポートフォリオに位置づけられると考える。

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