[オタワ/トロント 14日 ロイター] - カナダのトルドー首相は14日、新型コロナウイルスに対するワクチンが開発されて世界的流行(パンデミック)が終息しても、カナダ人は世界が変化することを受け入れなければならないと述べ、行動修正が求められる「ニューノーマル」への適応を呼びかけた。
首相は記者団に、「パンデミック後、ワクチン開発後となってもこの世界が変わることを、われわれは認識しなければならない。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)はわれわれの社会に変革をもたらすものの一つであり、調整があるだろう」と述べた。
世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は13日、新型コロナはヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同様、エンデミック(一部の地域で通常の範囲内で広がっている状態)になり、「決して消滅しない可能性がある」と述べた。
カナダでは各州が相次いで規制緩和と経済再開に踏み切っているほか、温暖な天候で人々が外出するようになっている。最大の人口を抱えるオンタリオ州は、3段階に分けた経済再開の第1段階として、一部の小売店舗や自動車販売店、建設現場に対し、5月19日からの再開を許可した。
保健当局のデータによると、14日の死者数は前日から2.5%増の累計5337人となり、1日の増加としては最も小幅な水準となった。
*最終段落の文言を修正します。