[シドニー 19日 ロイター] - 在豪中国大使館は、新型コロナウイルスに関する調査を求める世界保健総会(WHA)の決議案が、オーストラリアによる国際調査呼び掛けの正当性を裏付けているとの同国の主張は「ジョークでしかない」と批判した。
同大使館の報道官は電子メールの声明で「WHAで採択されるCOVID─19(新型コロナウイルス感染症)に関する決議案は、オーストラリアの独立した国際調査の呼び掛けとは全く異なる」と指摘。「WHAの決議案がオーストラリアの呼び掛けの正当性を裏付けていると主張することはジョークでしかない」と一蹴した。
WHAは世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関。
オーストラリアと中国の関係は、モリソン首相が4月に新型コロナの発生源や感染拡大に関する調査を国際社会に訴え始めたことをきっかけに悪化している。
WHAの決議案は、豪と欧州が加盟国の支持集めに奔走した。
バーミンガム豪貿易・観光・投資相はラジオ局に対し「新型コロナの発生源や対応に関する独立した国際調査を求める豪政府の主張がWHAで圧倒的な支持を得たことを歓迎する」と述べ、豪として、独立した調査が確実に行われるよう努める方針で「中国当局を含め、各国の協力」に期待を示した。
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