[北京 28日 ロイター] - 中国の航空各社は、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ需要を回復させるため、様々なキャンペーンを打ち出している。中国南方航空 (SS:600029) (HK:1055)は28日、国内線を無制限に利用できるフリーパスを発売すると発表した。
3699元(約529ドル)でパスを購入すれば、利用者は8月26日から1月6日までの間、国内便を何度でも利用できる。6月以降、少なくとも国内の航空会社8社が同じようなパスを500ドル程度で発売している。
中国東方航空 (SS:600115) (HK:0670)は、週末限定だが、3322元のフリーパスを6月に発売。海南航空 (SS:600221)も海南省を発着する便を対象に2699元のキャンペーンを展開している。
中国は、新型コロナの感染状況が比較的早期に落ち着き、経済活動の再開を進めているが、こうしたキャンペーンが新型コロナ後の需要喚起にどの程度の効果があるか世界の航空業界から注目が集まっている。
交銀国際のアナリストは、国内便市場では効果が期待できるかもしれないが、国際線で同じようなキャンペーンがすぐに打ち出される可能性は低いとの見方を示している。