[パリ 28日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)は28日、旅客需要が新型コロナウイルス危機前の水準に回復するには2024年までかかるとの見通しを示した。
従来見通しでは23年としていたが、世界の航空旅行の40%を占める米国や新興国でウイルス抑制が後手に回っていることや、軟調な出張需要の回復見通しを踏まえ、見通しを1年後ずれさせた。
世界的な渡航制限の継続や一部地域での新たな規制導入は短期見通しにも影を落としており、今年の旅客数見通しは55%減と、4月時点の46%から下方修正された。
IATAのチーフエコノミスト、ブライアン・ピアース氏は「今年下期の回復は予想よりも緩慢なペースとなる見通し」とした。
旅客数は5月に前年比で91%減、6月は86.5%減となった。