[ワシントン 12日 ロイター] - 米政権と民主党指導部による追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議決裂から5日目を向けた12日、合意に向けた双方の隔たりは大きく、協議再開の見通しは立っていない。
ムニューシン米財務長官はFOXビジネスネットワークとのインタビューで、協議が合意に至らない可能性があると示唆。「憶測することはできないが、民主党側が合理的になる意向があれば、妥協はあり得る。政治にこだわり、トランプ大統領の成功につながる行動を望まないのであれば、合意は成立しないだろう」と語った。
民主党のシューマー上院院内総務によると、民主党側は当初求めた3兆ドル規模の経済対策を1兆ドル減額して歩み寄りを示したが、政権側が拒否したと批判。ムニューシン長官は民主党側の提案について、「話にならない」との見方を改めて示した。
ペロシ下院議長はMSNBCとのインタビューで、政権と民主党との間には「大きな隔たり」、「亀裂」があると説明。政権側に「中間地点で折り合いを付ける」用意が整うまで、「交渉の席につく意味はない」と言明した。
共和党のマコネル上院院内総務は、ペロシ、シューマー両氏が協議を膠着させていると批判し、共和党側は妥協点を見いだし、合意することを望んでいると強調した。マコネル氏は政権と民主党指導部の協議に参加していない。
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