[ブリュッセル 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は31日、世界保健機関(WHO)が主導する新型コロナウイルスワクチンの世界的な公平分配を目的とした枠組み「COVAXファシリティー」に4億ユーロを拠出すると表明した。一方、同枠組みを通じたワクチン購入については明言を避けた。
フォンデアライエン欧州委員長は「欧州委は、中低所得国向けのワクチン購入に協力するため、COVAXへ4億ユーロを拠出する」と述べた。
欧州委の報道官は、枠組みへの拠出が保証を通じて行われると明らかにした。どのように保証を提供するのか、なぜ現金を直接拠出しないのか、また枠組みを通じてワクチンを購入するのかについては触れず、「EUの参加と貢献のための詳細な条件は、今後数日から数週間内に検討される」と述べた。
COVAXファシリティーは、世界中の全ての国がコロナワクチンを利用できるよう、2021年末までに複数のワクチンメーカーから20億回分のワクチンを購入することを目指している。この日が枠組み参加への関心を表明する期限となっている。