[マイアミ 5日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領は5日、激戦州の一つである南部フロリダ州で遊説し、自らが感染した後も新型コロナウイルス感染症を軽視し続ける共和党候補のトランプ大統領を批判した。
キューバ系移民の多いマイアミのリトルハバナで演説したバイデン氏は「トランプ氏は選挙メッセージの投稿に忙しそうだ。科学者の話を聞くようにお願いしたい」と述べた。
バイデン氏はこの日、マイアミのリトルハイチでも演説。「フロリダ州で勝てば、選挙に勝ったことになる」と訴えた。夜にはマイアミから、NBCニュースの対話集会に出席する。
選挙人数の多いフロリダ州での勝利はトランプ氏の再選に不可欠とされる。同州は5日が有権者登録の締め切り日。
選挙戦でトランプ氏の新型コロナ対応を批判してきたバイデン氏は、新型コロナ感染で2日に入院したトランプ氏に見舞いの言葉を送る一方、トランプ氏の感染で新型コロナを深刻に受け止める必要性が一層強まったと主張していた。
バイデン氏は5日の演説の間もマスクを着けていた。
世論調査によると、バイデン氏はヒスパニック系有権者の間でトランプ氏をリードしているが、共和党員が大半のキューバ系有権者の間ではトランプ氏にリードされている。
トランプ氏は5日、入院していたワシントン郊外の米軍医療施設を退院し、ホワイトハウスに戻った。ホワイトハウス到着直後に公開した国民向けのビデオメッセージでは、マスクを着けず、「(新型コロナに)支配されるな、恐れるな」と呼び掛けた。[nL4N2GW3OT]