[8日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は8日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の数年間で、商業用不動産セクターなどを中心に企業のレバレッジが広範囲にわたって上昇していたことが、コロナ危機後の経済回復を阻害する可能性があると述べた。
ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるマーケット大学主催のオンラインイベントで、「致命的なパンデミックが経済に大きな影響を与えたことは明らかだ。しかし、残念ながら、現在のリセッション(景気後退)前の低金利環境下でリスクが緩やかに積み上げられていたことが、パンデミック後の経済回復をより難しくする」と指摘。商業用不動産での利回り追求の動きや企業レバレッジの上昇などが景気後退を深刻化させると語った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201008T172711+0000