[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ化学大手BASF (DE:BASFn)は5日、インドのグジャラート州ムンドラで計画していた石油化学複合施設の建設を棚上げすると発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で景気の先行きが不透明なことが理由。BASFはパートナー企業と共同で、最大40億ドル相当を投じて建設を予定していた。
BASFは2019年10月、この共同事業について、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社」(ADNOC)、インドのアダニ・グループ、オーストリアのボレアリスと覚書を交わしていた。
BASFは「新型コロナの流行で生じた世界経済の不透明感のため、投資時期を見直すことになった」と説明した。 計画では、パートナー企業はADNOCが供給するプロパンガスから、プロピレン生産プラントを建設する意向だった。