[東京 11日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。新型コロナウイルスのワクチンを巡る期待感に支援される中、米原油在庫が予想以上に減少した。
0213GMT(日本時間午前11時13分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.31ドル(0.7%)高の1バレル=43.92ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は0.36ドル(0.9%)高の1バレル=41.72ドル。
米石油協会(API)が10日公表した週間統計によると、米原油在庫は、前週比510万バレル減少し、約4億8200万バレルとなった。ロイターがまとめたアナリストの予想は91万3000バレル減だった。
ガソリン在庫は330万バレル減で、こちらも予想(26万3000バレル減)以上に減少した。
AXIのチーフ市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は、APIの統計で原油在庫が予想以上に大幅減少したと指摘。原油価格は「ワクチンに関するファイザーの発表にも引き続き支援されている」と語った。
米製薬大手ファイザー (N:PFE)は9日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの臨床試験(治験)で感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表した。
これを受け、北海ブレント先物は10日、3%近く上昇。米原油先物も同程度値上がりしていた。
ブレント、WTIともに今週は10%超上昇している。