[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日発表した10月の鉱工業生産統計は、製造業生産指数が1.0%上昇し、市場予想と一致した。それでも製造業生産は、新型コロナウイルス流行前の水準を約5%下回っている。
前月は当初の0.3%低下から0.1%上昇に改定された。
航空宇宙・その他の輸送機器が押し上げ要因になった。家具、金属加工品、自動車・部品は低下した。
鉱業は0.6%低下。9月に上昇した石油・ガス採掘が低下に転じた。石油・ガス採掘の弱さが非住宅建設への投資を引き続き圧迫するとみられ、第4・四半期の成長率が鈍化するとの見方を後押ししている。
全体の鉱工業生産指数は1.1%上昇。予想は1.0%上昇だった。設備稼働率は72.8%で、予想の72.3%を上回った。
ナロフ・エコノミック・アドバイザーズのチーフエコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は、「企業の再開は所得向上を維持する鍵だが、感染再拡大で疑問が生じている」とし、製造業は家計が消費を続けなければ持ちこたえられず、そのために所得が必要だと述べた。
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