[ロンドン 2日 ロイター] - 英国のヘンリー王子は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)について、自然からの戒めだとの見方を示し、気候変動対策でさらなる行動を呼び掛けた。
王子は、気候変動関連ドキュメンタリー向け配信プラットフォームの最高経営責任者(CEO)との環境に関する会話の中で、「パンデミックの初期に、まるで母なる自然が悪い行動を反省するよう私たちを戒めているようだと誰かが私に言った」と明かした。
「このことは確かに、私たちが人としてだけでなく、自然を通じてどれだけ相互につながっているかを思い出させてくれた。私たちは自然から多くのものを奪っているが、ほとんど与えることはしていない」と続けた。
ヘンリー王子とメーガン妃は3月末に英王室の公務から退き、拠点を米国に移して以降、人種差別や環境などの問題について率直な意見を述べている。
パンデミックの発生以降、科学者らは森林伐採や生態系の破壊、野生動物の違法取引が動物から人への病気感染リスクを高める可能性があるとの見方を強め、規制の強化を訴えている。