[ロンドン 9日 ロイター] - 欧州医薬品庁(EMA)は9日、同機関がサイバー攻撃の標的になったとした上で、法執行機関の協力を得ながら調査を行っていると明らかにした。サイバー攻撃を行った犯人や攻撃の時期などは分かっていない。
こうした中、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックは、EMAへのサイバー攻撃により、新型コロナウイルスワクチンの開発に関する資料が「不正にアクセス」されたと発表。被験者の個人情報などは漏えいしておらず、承認審査手続きへの影響はないとした。
両社は今月に入り、コロナワクチンの条件付き緊急使用許可をEMAに申請していた。
新型コロナの感染拡大が続く中、医療関連組織に対するサイバー攻撃は激化しており、新型コロナに関する最新情報が狙われている。
ロイターは今月、関係者の話として、北朝鮮系とみられるハッカー集団が新型コロナの情報を狙い、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など少なくとも9つの医療関連組織にサイバー攻撃を試みていたと報じた。
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