[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米ニューヨーク州のクオモ知事は11日、ニューヨーク市内のレストランでの屋内飲食を14日から禁止すると発表した。市内の新型コロナウイルス感染率が上昇しているほか、入院者数が安定しないことなどが理由という。
クオモ知事は、市内の新規感染者のうち屋内飲食に関する感染は一部でしかないと認めた上で、新型コロナ感染者1人が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」が1.3であることに懸念を表明。州全体の新規感染者の感染経路は私的な集まりなどが約4分の3を占め、レストランとバーは1.4%に過ぎないが、「密度が高い環境下での生産指数の上昇は複合的な問題だ」として理解を求めた。
市内のレストランは約10週間にわたり、客数を定員の25%に制限した状態で屋内飲食を再開していた。
クオモ知事によると、州全体の陽性率は10日時点で5%弱と国内最低水準だが、新型コロナ感染症による入院者数は5321人に増加し、医療システムが逼迫する懸念が高まっているという。
クオモ知事はまた、州の対策本部が米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会によるファイザー製コロナワクチンの承認勧告を全会一致で承認したと発表した。
ファイザー製ワクチン17万回分の初回出荷分は早ければ13日に入手できる可能性があり、モデルナ製ワクチン34万6000回分も12月21日の週に入手が見込まれるとした。