[ミラノ 12日 ロイター] - 欧州医薬品庁(EMA)のワクチン戦略部門を率いるマルコ・カバレリ氏は12日、新型コロナウイルス変異株に対応するワクチンの評価を迅速化する計画だと述べた。
新たな変異株に対する微調整は小規模の試験で済むため、最初のワクチン評価時に必要だった長期かつ大規模な試験は必要ないと指摘。「大規模な第3相臨床試験を求められないとの前提でガイドラインの更新に取り組んでいる。これにより、迅速な対応が可能になる」とした。
試験参加者の規模として3万─4万人ではなく数百人程度を求める予定としたほか、主に免疫反応のデータに焦点を当てるとした。
米食品医薬品局(FDA)のウッドコック長官代行も4日の記者会見で、新型コロナ変異株に有効なワクチンのブースター(追加免疫)を迅速に審査する仕組みを検討していると明らかにした。
カバレリ氏はまた、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が「早ければ来週にも」ワクチンの正式申請を行う予定で、EMAは3月中旬ごろに判断するとした。