[25日 ロイター] - 米モデルナは25日、新型コロナウイルスワクチンの今年の売上高は184億ドルになるとの見通しを示した。また、子どもを対象とした臨床試験(治験)を近く開始することも明らかにした。
モデルナ製ワクチンは、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンと同様に「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使うもの。米国ではモデルナ製とファイザー製の2種類のみが現時点で緊急使用許可を受けており、ファイザーはこれまでにワクチンの売上高は150億ドルとの見通しを示している。
モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)は「ワクチン製造におけるmRNA技術の強さが2020年に示された。21年はモデルナにとり重要な年になる」と表明。ワクチン製造能力の拡充を行っているとし、今年の製造量は7億─10億回分になるとの見方を示した。
モデルナは21年のワクチン販売コストは売上高の約20%と試算。前年は4%だった。
ワクチン治験については、対象年齢12─17歳の中・後期治験の参加者募集が完了したほか、生後6カ月の乳幼児から11歳までの子どもを対象とした治験も近く開始すると明らかにした。
また、南アフリカで検出された変異株を対象としたワクチンブースターの開発を手掛けていることも表明。冷凍保存が必要なく、冷蔵庫で管理できる次世代ワクチンの試験を計画していることも明らかにした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210225T152834+0000