[ワシントン 25日 ロイター] - バイデン米大統領は25日、新型コロナウイルスワクチンが「安全で有効」だと国民に認知してもらうための大規模な啓発活動を計画していると明らかにした。マイノリティー(少数派)をはじめ一部のコミュニティーがワクチンに拒否反応を示している状況に対応する。
「米国民全員にワクチンの安全性と有効性を教え、接種を促すために社会の全部門の指導者を結集させる」と語った。
バイデン氏はワクチン普及を最優先課題としているが、マイノリティーを中心にワクチンへの不安感があるため、数カ月後には接種ペースが純化し、ワクチンの供給がだぶつく恐れがあるとの指摘がある。
バイデン氏は「最もやってはいけないのは警戒を緩めることだ」と述べ、国民に対し手洗いとマスクの着用、ソーシャル・ディスタンスの確保を求めた。
また、一部のコミュニティーがワクチン接種に恐怖心を抱く理由は分かっていると語り、4月か5月にはワクチン接種会場の長い列がなくなるとの予想があると指摘。
「この国には特定のコミュニティーを医学と科学のひどい悪用にさらした歴史があるのは誰もが知っている。しかし、伝えなくてはならないメッセージは、ワクチンは安全で有効だということだ」と強調した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210226T021436+0000