[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米ニューヨーク市長の首席医療顧問ジェイ・バーマ氏は25日、昨年11月に同市で見つかった新型コロナウイルスの変異株について、現在配布されているワクチンが効きにくいことを示唆する論文が2本発表されたが、結論を下すのは時期尚早だとの認識を示した。
この2本の論文は外部専門家の査読を受けておらず、専門家の間では、実験室での暫定的な試験結果を公表したことを疑問視する声が出ている。
バーマ氏は会見で「人間の免疫については、まだ十分な情報が得られておらず、そうした結論を直ちに下すことはできない。だからこそ、われわれは臨床試験を行って、継続的にデータを収集している」と発言。
その上で、ブラジルや南アフリカなどで行われたワクチンの臨床試験では、死亡や重症化を防ぐ「信じがたいほどの効果」が確認されていると述べた。