[エルサレム 25日 ロイター] - イスラエルのエーデルシュタイン保健相は25日、人口の半数以上が新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種を受けたと発表した。
同国は世界最速のペースでワクチン接種を進めており、封鎖措置の緩和につながっている。
同国では昨年12月に米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの配布を開始。その後、接種対象を16歳以上に広げた。これは人口930万人の69%に相当する。
新規の感染は減少が続いており、エーデルシュタイン保健相は「コロナウイルスが復活しないようガイドラインを守る」よう呼び掛けた。
同相によると、人口の50.07%が2回目の接種を終え、55.96%が1回目の接種を終えた。ワクチン接種を完了した人と、感染から回復して免疫を獲得したとみられる人には「グリーンパス」証明書を発行し、様々な娯楽施設の利用を認めている。
同国のワイツマン科学研究所によると、感染が3回目のピークに達した1月中旬以降、1日当たりの死者は85%減少。重症者は72%減、感染者は86%減となっている。
保健省の幹部がロイターに明らかにしたところによると、5月末までに接種対象者全員の接種が完了する見通し。