[ジュネーブ 7日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のシニアアドバイザー、ブルース・アイルワード氏は7日、新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAX」を通したワクチンの寄付と資金支援について、中国とインドを含む20カ国・地域(G20)と協議を進めていると明らかにした。
また、米国、欧州連合(EU)加盟国、英国、カナダ、日本によるワクチンの寄付も望むとも語った。
テドロス事務局長も7日、不公平なワクチン展開によって「二通りのパンデミック(世界的大流行)」が見られると指摘。世界のワクチンの約44%が高所得国で使用される一方、低所得国ではわずか0.4%にとどまっている状態が数カ月間続いているとし、ワクチン寄付を改めて呼び掛けた。
さらに、2021年末までにアフリカでの新型コロナワクチン製造拠点が認められ、一部で製造間近になることを望むと表明。ファイザーやモデルナなどメッセンジャーRNA(mRNA)技術を用いてワクチンを製造している企業に対し、「COVID-19テクノロジー・アクセス・プール」での技術共有を求めた。