[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州は5日、新型コロナウイルスのデルタ型変異株への感染が拡大する中、9日に終了するシドニーのロックダウン(都市封鎖)延長を巡る判断で今後2日間が「極めて重要」と述べた。
500万人を超えるシドニー市民には厳しい外出禁止措置が出されている。そうした中、国内リーグのラグビー選手数人がパーティーを開いて公衆衛生上の命令に違反したとして、NSW州警察から1000豪ドル(750米ドル)の罰金を科せられた。
ベレジクリアン州首相は、ロックダウンはこれまでのところ、新規感染者を数十人単位に抑える効果があるとしながらも、多くの人が命令に違反し、ウイルス拡散を助長していると指摘。「隔離されている人々の症例数は増え続けると予想している。われわれが注目しているのは市中感染者の数であり、それが今後数日間にどのような影響を与えるかということだ」と述べた。
5日に確認された市中感染者35人のうち、28人は完全に隔離期間中、または一部の期間を隔離下で過ごしていた。一方、7人は感染後も隔離措置を受けていなかった。