[モスクワ 8日 ロイター] - モスクワのソビャニン市長は8日、市内の新型コロナウイルス感染について、感染力の強いデルタ型変異株の拡散で増加したが、徐々に安定してきたとの見解を示した。
しかし、全土の感染者数は依然高止まりしており、対策チームが報告した過去24時間の感染者は2万4818人、このうちモスクワの感染者は6040人だった。この日確認された死者は1日当たりでは過去最多に近い734人だった。
タス通信は、ロシア連邦消費者権利保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)のポポワ長官の発言として、6月と7月初めにロシアで確認された感染者の66%がデルタ型だったと伝えた。ほかの変異株もあったが、デルタ型が圧倒的に多かったという。
長官は「現時点では、ロックダウン(都市封鎖)、その他の厳しい措置の必要性を示す脅威もリスクも見られない」と説明。またワクチンの完全接種が完了している人のうち、感染したのは0.7%にとどまったと述べた。