[アムステルダム/マドリード 9日 ロイター] - オランダは9日、特に若年層の間で新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、飲食店の営業時間制限などの抑制策を再導入した。8月14日まで実施する。
新たな措置の下、レストランやカフェなどの営業時間が短縮されるほか、ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)も再導入。ナイトクラブなどの営業は停止されるほか、大人数の集会も制限される。
オランダでは人口の約6割が少なくとも1回のワクチンを接種。6月26日付でほぼ全ての感染拡大抑制策が解除されたが、バーやレストラン、ナイトクラブなどの営業が再開されたことを受け、感染が急速に再拡大した。
ルッテ首相は「デルタ変異株の拡散が一部要因となり、感染が急拡大している」と指摘。保健相は先週、新規感染の半分以上がデルタ株だったと明らかにしている。
欧州ではこのほか、スペインのカナリア諸島とバレンシアが感染急拡大を受け、政府に対し外出制限を再導入するよう要請した。スペインでもデルタ株の拡散を受け6月半ばから感染が急拡大。特に若年層の間で広まっている。