[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国で感染力の強い新型コロナウイルス「デルタ変異株」がワクチン接種率の低い地域で猛威を振るう中、新型コロナ感染者と入院者が半年ぶりの高水準に達した。
ロイターの集計によると、全米の感染者数は3日連続で平均10万人と、過去1週間で35%増加。州別ではルイジアナ、フロリダ、アーカンソー州での増加が目立った。入院者数も40%、死者も18%増加した。
子どもの入院も全米で増加しており、保健当局者はアルファ株に比べ、デルタ株は子どもに感染する公算が大きいとの見方を示す。
主要イベントの中止も相次ぐ。ニューヨーク自動車ショーの主催者は先週、デルタ変異株の感染拡大を受け、8月19日から10日間の日程で計画されていた今年のショーを中止すると発表。昨年に続き、2年連続での中止となる。
ルイジアナ州ニューオーリンズのジャズ・フェスティバルも2年連続での中止が決まった。