[北京 13日 ロイター] - 中国国家衛生保健委員会は、12日の新型コロナウイルスの新規の国内感染者数が47人だったと発表した。新規国内感染者は3日連続で減少し、7月30日以来の低水準となった。
7月20日に江蘇省南京で始まった直近の感染拡大局面が、落ち着きつつあることが示された。
国営メディアによると、コロナ感染予防で最も厳しい規制が課せられる「高リスク」地区は13日現在、27カ所で変わらなかった。
一方、「中リスク」地区の数は、今週付けたピークの210超から127に減少した。「中リスク」地区は、新規の国内感染者が14日間発生しないと、「低リスク」に分類が変更される。
国家衛生保健委の当局者は会見で「感染が確認された48都市中、36都市以上は5日以上、新たな感染が報告されていない。全国的な大規模な流行のリスクは小さい」と述べた。
ただ同委員会は13日、屋外の人が多く集まる場所でのマスク着用を義務付けた。
中国は8月31日まで夏の行楽シーズン。そのピークで起きた感染拡大は旅行や対面サービスなどのサービス業に打撃を与えた。エコノミストは、旅行関連の消費が減速するとみて、第3・四半期の成長率予想を引き下げている。
国家衛生保健委によると、同国でコロナワクチンの接種が完了した人の数が12日時点で7億7700万人超となった。