[26日 ロイター] - 米バイオ企業イノビオ・ファーマシューティカルズは26日、同社が開発する新型コロナウイルスワクチンについて、ブラジルの規制当局から認可を得たことを受け、大規模な臨床試験(治験)を開始すると発表した。
イノビオは、米食品医薬品局(FDA)がワクチン接種に使用する器具に関する詳細な情報を求めて米国での試験の一部を保留したことを受けて、中期から後期の治験を米国外で実施することを決めていた。
FDAの決定後、米政府は、国内でワクチンが入手可能になったことを理由に、イノビオの後期治験への資金提供を取りやめた。
イノビオは声明で、中国のアドワクチン・バイオファーマシューティカルズと協力して、新型コロナワクチンを必要とする各地域で、世界規模の有効性試験を実施すると述べた。
イノビオはこれまでに、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)とビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団、および米国防総省から合計約8500万ドルの資金提供を受けている。