[30日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は30日、「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使う新型コロナウイルスワクチンの副反応として知られる心筋炎について、米国では若年の成年層の死亡例の報告はないと発表した。
mRNA技術を使うのは、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチン、および米モデルナ製のワクチン。
CDCによると、mRNAワクチン接種後の心筋炎発症の暫定報告は8月18日時点で2574件。このうち1282件がファイザー製、557件がモデルナ製ワクチンの接種後だった。
CDCは、米国ではこれまでのところ、ワクチン接種後の心筋炎発症で若年の成年層が死亡したとの報告はないとしている。
ニュージーランド保健省は30日、ファイザー・ビオンテック製スワクチンを接種した女性1人が死亡したと発表。同省によると、ワクチンの安全性を監視する独立委員会は死因が心筋炎だったと判断した。
その後CDCの諮問委員会は、米ファイザー・独ビオンテック製ワクチンが先に食品医薬品局(FDA)によって正式承認されたことを受け、16歳以上を対象とした接種を全会一致で推奨する決定を下した。