[ブリュッセル 8日 ロイター] - 米製薬メルクおよびファイザーが開発中の新型コロナウイルス飲み薬について、欧州連合(EU)が供給契約締結の可能性を巡り両社と交渉を進めていると、EU高官がロイターに対し明らかにした。
高官によると、メルクがすでにEUの規制当局にデータ提出を開始しているため、メルクとの交渉はより進んだ段階にあるという。
メルクはれまでに、新型コロナウイルス飲み薬「モルヌピラビル」が重症化の恐れのある患者の入院や死亡のリスクを約50%減らす効果があるという中間臨床試験結果を公表。ファイザーも、開発中の飲み薬について、入院と死亡のリスクが89%低下したという臨床試験(治験)結果を発表している。