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独IFO業況指数、11月は5カ月連続低下 供給網混乱やコロナで

発行済 2021-11-24 18:59
更新済 2021-11-24 20:00

[ベルリン 24日 ロイター] - 独IFO経済研究所が24日発表した11月の業況指数は96.5で、5カ月連続で低下した。製造業の供給ボトルネックや新型コロナウイルスの感染再拡大が成長見通しの重しになった。

10月は97.7だった。市場予想の96.6も下回った。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「供給のボトルネックと新型コロナ第4波が企業の壁になっている」と指摘した。

現況指数は前月の100.2から99.0に低下したほか、今後6カ月の見通しも悪化した。

期待指数は94.2で、前月の95.4から低下した。

IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は、供給ボトルネックが緩和する兆しは見られず、独経済は第4・四半期に低迷するとの見方を示した。

業況指数の低下を懸念していると述べた。サービス業の信頼感は著しく悪化したとし、接客業や旅行業は今後数カ月、厳しい状況に置かれると予想した。

また企業の半数以上が価格引き上げを計画していると指摘し、インフレ率が鈍化するのは1月以降になると述べた。

VPバンクのアナリスト、トマス・ギッツェル氏は「製造業生産は原材料不足で打撃を受けている。サービス部門には強烈なコロナ第4波というお馴染みの圧迫要因が加わりつつある」とし、第4・四半期の経済成長率がマイナスになるとの見方を示した。

ヘラバのエコノミスト、ラルフ・ウムラウフ氏は、ドイツはフランス以上に供給制約の影響を受けているようだと指摘。インフレは進行しているが、景気の見通しは厳しく、欧州中央銀行(ECB)はできる限り多くの政策手段を温存する慎重なスタンスが支持されると考えるだろうと述べた。

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