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南ア研究チーム、コロナウイルス変異とHIVの関係を本格調査へ

発行済 2022-02-02 09:52
更新済 2022-02-02 09:54
© Reuters.  2月1日、新型コロナウイルスのオミクロン株を世界で初めて報告した南アフリカのゲノム監視ネットワーク(NGS-SA)研究チームが、新型コロナウイルスとエイズウイルス(HI

[ロンドン 1日 ロイター] - 新型コロナウイルスのオミクロン株を世界で初めて報告した南アフリカのゲノム監視ネットワーク(NGS-SA)研究チームが、新型コロナウイルスとエイズウイルス(HIV)を併行して研究することで両者の関係性を調査しようとしている。HIV感染者が新型コロナウイルスに感染することで、新たな変異株が生まれる可能性を示唆する材料が幾つか出てきたことが背景にあるという。

研究チームは、HIVに感染しているのに治療を受けていない患者が新型コロナウイルスにも感染した場合に何が起きるのかを系統的に調べる時期が到来したとの考えを示した。

同チームが先週発表した論文をはじめとする複数の研究結果からは、HIVに感染しているのに治療を受けていないといった免疫機能が弱まっている人が、新型コロナウイルスに感染すると症状が長引く可能性があり、何か月も続くことも多いことが示された。新型コロナウイルスがそうした間に変異を重ね、一部では何らかの強みを得ることが考えられるという。

何人かの研究者は、オミクロン株や他の幾つかの変異株はこうして形成された可能性があるとみている。

先週の同チーム論文の筆頭執筆者でステレンボッシュ大学に在籍するトンガイ・マポンガ氏はロイターに、こうした仮説を裏付けるためのより本格的な調査に向けて自分や他のチームメンバーが話し合っていると語った。

同氏は、これまで研究されてきた事例はまだ少なく、いずれも系統だった研究で説明されてはいなかったと指摘。「しかし、われわれは間もなく、そうした深刻な免疫機能不全のHIV患者の身に何が起きるかを特に見極めるためのよりシステマティックな研究をすることになる」と語った。

マポンガ氏によると、今後の調査で焦点になるのは、1つにはHIV患者についてと、その免疫システムが新型コロナウイルスの感染とどう関わるのかについてで、2つめは新たなコロナ変異株がこの過程で形成される可能性が大きいことの証拠を見いだせるかだという。「仮説が正しいということになれば、われわれはそうした患者の診察方法を抜本的に見直し、患者が適切な診察と治療の道を受けられるのを確かにする必要がある」と強調した。

南アは世界で最大のHIV流行国で、感染者は820万人に上るとされる。一方で治療は遅れており、成人の約71%、子どもの45%しか治療を受けられていない。

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