[香港 15日 ロイター] - 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は15日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染拡大について、域内全域でロックダウン(都市封鎖)を導入する計画はないが、新型コロナに降伏するわけにはいかないと述べた。
3月の行政長官選挙を延期する可能性を排除できないとも発言。同長官は再選を目指すかどうか明らかにしていない。
医療体制が逼迫しており、政府の対応が満足の行く成果を上げていないとも指摘。1日当たりの新規感染者は過去2週間で約20倍に増加している。
15日発表の新規感染者は1619人。これとは別に暫定陽性者として感染が疑われる人が約5400人いる。
長官は、1億個以上の検査キットを域内に配布すると表明。一部の公共住宅とホテルを隔離施設に転用する方針も示した。
今月24日からレストラン、スーパー、ショッピングモールに入店するにはワクチン接種証明書の提示が必要になる。