[ソウル 25日 ロイター] - 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は25日、発熱による死者数が2日連続でゼロだった報じた。同国が約2週間前に初確認した新型コロナウイルス感染拡大について、安定した状態に維持されていると前日に伝えていた。
KCNAは前日、新型コロナ流行を抑制、管理する取り組みで成果が表れ、「明らかに安定した状況が維持されている」と報じていた。
KCNAによると、24日夜時点で少なくとも11万6000人弱が新たに発熱症状を示したが、前日からは1万8000人程度減少した。4月以降の発熱者の累計は306万4880人となり、死者数は68人で変わらなかった。
北朝鮮に新型コロナ検査キットはほとんどないとみられており、陽性確認者数は公表していない。
これとは別にKCNAは、北朝鮮が「総力を挙げて科学的な電撃防疫活動」に踏み出したと報じた。朝鮮労働党の当局者らが発熱者の処置や医薬品の生産・供給、人々の生活維持に関する問題に対処する活動を指すという。
「国の防疫体制の基礎を固め、最も卓越した適切な処置方法を全土に適用する取り組みに弾みがついている」と伝えた。