[北京/上海 28日 ロイター] - 中国の北京市と上海市で28日報告された27日の新型コロナウイルスの新規感染者はともにゼロだった。両市の新規感染者が同時にゼロになったのは2月下旬以来。
両市とも過去1週間は新規感染者が1桁で推移しており、上海では店内飲食を段階的に容認。北京でもユニバーサル北京リゾートなど一部の娯楽施設の営業が再開されていた。
ただ政府は今後もゼロコロナ政策を継続する方針を示しており、北京日報によると、北京市の蔡奇・党委書記は「流行が再発すれば当初から迅速に対処し、断固として伝染経路を断つ」と述べた。
北京と上海では新型コロナ規制が緩和されたものの、両市を合わせた4700万人の住民は、公共の場所や交通機関を利用するために、数日ごとに新型コロナの検査を受けるよう指示されている。
中国本土の他の地域では、27日に計22件の市中感染が報告された。うち5件は深センで報告された。