[ソウル 11日 ロイター] - 韓国は11日、新型コロナウイルスの危機レベルを最高の4から3に引き下げ、6月から感染者に対する7日間の隔離義務を撤廃すると発表した。
保健当局はなお感染者に5日間の自主隔離を推奨しているが、義務ではないという。同国では既にほとんどのコロナ関連規制が解除されている。
尹錫悦大統領は、危機レベル引き下げを決めた政府当局者と医療従事者との会合で「3年4カ月ぶりに日常生活に戻れることをうれしく思う」と述べた。
全医療施設と薬局でのマスク着用義務も撤廃され、入院病棟のある病院のみが着用義務の対象となる。
一方で大統領は、政府はコロナ検査と治療に対する財政支援を当面継続すると説明した。
韓国疾病予防管理庁(KDCA)によると、国内の累計感染者は約3130万人、死者は3万4600人。
世界保健機関(WHO)は5日、2020年1月30日に発令した新型コロナウイルス感染症に関する「国際的な公衆衛生上の緊急事態」宣言を終了すると表明した。