Ann Saphir Matt McKnight
[サンフランシスコ 12日 ロイター] - アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開幕した米サンフランシスコでは、会議開催に抗議したり、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を求めたりする人々のデモが活発に行われた。
デモ参加者らは街の玄関であるフェリービル前の広場に集まり、会議開催への反対や経済・環境対策の変革を唱える横断幕を掲げたり、パレスチナの旗を振ったりした。石油産業に異議を唱えるデモなどもあり、午後遅くに行進が始まると人々の列は数ブロックに及んだ。
バイデン米大統領と習近平・中国国家主席の会談が開かれる15日には、デモの緊迫感が増す可能性がある。デモ主催者らは、会談出席者の会場入りを阻止しようと呼びかけている。
12日に広場を訪れたミュージシャンのロベルト・ルイズさん(53)は、サンフランシスコには「家も無く街頭で暮らす人々がいる」と話し、APECの会議に使われる資金を貧しい人々に回すべきだと訴えた。
21歳の女子学生は、「ジェノサイド(民族大量虐殺)」に直面しているパレスチナ人を支援するメッセージをバイデン氏や他国の首脳に届けるために来たと明かした。
地球科学エンジニアのマーティー・ブルワーさん(56)は、気候危機への早急な対応の必要性を訴えた。