Brad Brooks
[3日 ロイター] - 米国では少なくとも4州の医療機関でマスク着用義務が再導入された。新型コロナウイルス、季節性インフルエンザなど呼吸器疾患が増加していることが背景。
ニューヨーク、カリフォルニア、イリノイ、マサチューセッツの各州の医療機関で患者と医療従事者にマスクの着用を義務付けている。
このうち、ニューヨーク市のアシュウィン・バサン保健局長は3日、WABCテレビに対し、市内の公立病院11カ所、保健センター30カ所、長期介護施設5カ所の全てでマスクの着用義務を再開したと発言。
「人員不足を回避したい。2022年に新型コロナのオミクロン株が流行した際、最大の問題は患者が増えたことに加え、多くの第一線の医療従事者が新型コロナで休んだことだ」と述べた。
米疾病対策センター(CDC)の最新の週間データによると、先月17─23日の全米の新型コロナ入院患者は前週比約16%増の2万9000人以上。インフルエンザの入院患者も1万4700人を超えた。
米国では新型コロナ流行中にマスク着用義務が政治的・文化的な火種となり、義務化反対派と賛成派が対立した経緯がある。