※9月20日11時11分投稿
20日2時15分にテックビューロ株式会社は、仮想通貨取引所「Zaif」で約67億円相当の仮想通貨がハッキングにより流出したことをプレスリリースにて発表した。
今回流出した仮想通貨はホットウォレット(オンラインで管理するウォレット)で管理されていたという。
また、同プレスリリースによると株式会社フィスコは、テックビューロ株の過半数を取得する資本提携や、過半数以上の取締及び監査役の派遣を検討する内容の基本契約を締結したと発表した。
ハッキング被害が分かるまでの時系列
9月14日 17:00から19:00頃までの間に不正アクセスがあり、67億円相当の仮想通貨(BTC/MONA/BCH)が被害を受けた。
9月17日異常を検知「入出金障害」と発表(Twitter)財務局へ報告/捜査当局への被害申告
9月18日ハッキング被害と内部で確認がとれる
9月20日 午前2時15分プレスリリースでハッキング被害を発表
9月20日 株式会社フィスコが、システム面と金融面でサポート実施を公表(PDF)
9月20日 金融庁がテックビューロに立ち入り検査を実施する方針(ロイター)
現在、テックビューロ社・フィスコ社の記者会見の予定はない。また、テックビューロ朝山高生代表のツイッターでの発言は確認できていない。
各仮想通貨の被害額
・ビットコイン 5966BTC (約42億9500万円相当)
・モナコイン 現在調査中
・ビットコインキャッシュ 現在調査中
約67億円被害額のうち、約22億円相当が同社の固有資産であり、顧客の預かり資産は約45億円であるという。
ビットコイン価格への影響
Zaif取引所において発表される直前では1BTC=約70万8000円から71万の間で取引されていた。発表された午前2時15分時点での市場の反応は薄かった。
しかし、午前3時10分頃から下落が始まり4時01分の時点で68万8100円まで下落した。
同時に、20日4時45分に米国CBOEのビットコイン先物契約の満期が控えており、その後下落の倍以上の約4万幅の上昇をみせ4時30分時点で72万4500円の日次高値をつけた。
フィスコ株
この事態を受け、フィスコグループが株式の過半数を取得見込みとなり、株式が高騰し一時289円をつけた。午前10時49分の時点では11.25%高の267円になっている。