[東京 18日 ロイター] - ローム (T:6963)は18日、東芝に対する株式公開買い付け(TOB)を行う投資会社「TB投資事業優先責任組合」に対して1000億円を出資すると発表した。この出資とは別に投資会社が発行する優先株2000億円を引き受ける。
ロームは、東芝の半導体事業は同社の事業と親和性が高く、将来的な協業・連携にも関心があると説明している。今回の出資に関しては、東芝との協業や経営参画についての合意事項はなく、出資条件にもなっていないという。
東芝は3月に日本産業パートナーズ(JIP)を中心とした国内連合による買収提案を受け入れている。TOBが成立して東芝が非上場化すれば、短期的な利益を求めるアクティビスト(物言う株主)の経営への影響力はなくなる。JIP陣営は東芝の企業価値を高めた後、再上場を目指す方針だ。