[バグダッド 10日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派とイラクの民兵組織の中核的な役割を担うバドル組織の幹部が相次いで、パレスチナのイスラム組織ハマスと対立するイスラエルを支援するために米国が介入した場合には米国も標的にすると表明した。
イエメンでは10日、フーシ派の指導者が、米国が介入した場合は無人機(ドローン)やミサイルなど軍事的手段で対応すると警告。フーシ派は、イラク国内のイスラム教シーア派や、すでに戦闘に関与しているレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどと協働する用意があると述べた。
イラクでは、親イランの有力政治家ハディ・アル・アミリ氏が同様の意思を表明。「もし彼らが介入してきたら、われわれも介入するだろう。米国がこの紛争に公然と介入してきた場合には、われわれは米国の全ての標的を合法的なものとみなすだろう」と述べた。
同氏はイランの支援を受けたシーア派の政治グループ、バドル組織を率いている。同組織はイラクで活動するシーア派民兵組織「人民動員隊(PMF)」の中核をなしており、PMFはイスラエルと戦うパレスチナ諸派への「明確な支持」を表明している。