7月21日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は2週連続で増加した。
◎7/27週のポイント 年内の利上げ観測が強まる中、米国と英国の4-6月期国内総生産(GDP)に注目が集まる。
米国の利上げのタイミングを探る上では、さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)が開催する連邦公開市場委員会(FOMC)、4-6月期コアPCE(個人消費支出)、4-6月期雇用コスト指数(ECI)に注目が集まる。
●ギリシャ動向 27日(予定):ギリシャ、国際債権団が第3次救済策に関する協議、期限は8月20日 欧州連合(EU)が金融支援再開の条件として求めていた改革法案をギリシャ議会が可決したことで、ギリシャとEUの交渉が開始される。
ギリシャ向け第3次金融救済実施に向けた第1歩となる。
交渉期限は8月20日。
ギリシャは8月にさらに欧州中央銀行(ECB)に35億ユーロの支払いを控えている。
ギリシャのツィプラス首相は救済策で合意後に解散・総選挙を検討している模様。
改革案の採決においては、反緊縮を掲げる与党・急進左派連合から党首を務める首相を「責務違反」と糾弾する党員も少なくなかった。
政局不安もくすぶる。
さらに、第3次金融救済策には依然として懐疑的な見方も強い。
債権団はアテネに到着したものの、ギリシャ政府は債権団に対するハードルを上げた。
治安上の問題も浮上。
交渉する場所などが変更され交渉に遅れが生じているという。
緊縮を強制する債権団に対するギリシャ国民の反感も強く、債権団の訪問は歓迎されない。
さらに、国際通貨基金(IMF)は新規の救済に参加するかどうかまだ明確化していない。
第3次救済策が果たしてギリシャの経済の健全性につながるかどうかにも懐疑的見方が存続。
IMFはギリシャプログラムの参加に「均衡したアプローチが条件となる」とし、「改革や債務再編が必要になる」と繰り返した。
また、ショイブレ独財務相などが提案していた「一時的なユーロ圏離脱の提案」も支持しない方針を表明。
ドイツはギリシャの債務再編に反対する姿勢を変えていない。
3年間最大で860億ユーロ規模とされるギリシャ向け第3次救済策が3年間持たない可能性や、開始されるかどうかを危ぶむEU高官もいる。
●米国 27日:6月耐久財受注:予想前月比+3.3%(5月-2.2%) 28-29日:連邦公開市場委員会(FOMC):予想据え置き 30日:4-6月期国内総生産(GDP)速報:予想前期比年率+2.5%(1-3月期-0.2%)、 4-6月期個人消費:予想前期比+2.7%(1-3月期+2.1%)、 4-6月期コアPCE(個人消費支出):予想前期比+1.6%(1-3月期+0.8%) 31日:4-6月期雇用コスト指数(ECI):予想+0.6%(1-3月期+0.7%)、 シカゴ購買部協会景気指数(PMI):50.5(1-3月期49.4) 米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。
今回の会合では、金融政策の据え置きが予想されている。
しかし、声明の中で、見通し通りに経済や雇用の展開が続いた場合の9月の利上げ開始が示唆されると一段のドル高につながる可能性がある。
利上げのタイミングを見極める上で、4-6月期国内総生産(GDP)速報、4-6月期コアPCE(個人消費支出)、4-6月期雇用コスト指数(ECI)に注目が集まる。
米商務省が発表する4-6月期国内総生産(GDP)速報は前期比年率で2.5%増と、1-3月期の0.2%減からプラス改善が予想されている。
また、中期の主要インフレ指標としてFOMCが注目している4-6月期コアPCE(個人消費支出)は前期比1.6%の上昇と1年ぶりの高水準が予想されている。
一方、イエレンFRB議長が賃金動向を判断する上で注目している4-6月期雇用コスト指数(ECI)は1-3月期0.7%上昇から0.6%上昇に伸びが鈍化すると見られている。
こういった指標がFOMCメンバーのインフレが中期目標である2%に上昇するとの自信につながった場合、利上げが正当化される。
●英国 28日:4-6月期国内総生産(GDP):予想前期比+0.7%(1-3月期+0.4%) ●日本 27日:中曽日本銀行副総裁講演 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 *日本円 ネット・円売り持ち:-62,314(7/21)←円売り持ち:-47,371(7/14) (直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499) (過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-112,976(7/21)←ユーロ売り持ち:-107,781(7/14) (07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-21,468(7/21)←ポンド売り持ち:-24,199(7/14) (07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+3,417(7/21)←スイスフラン買い持ち:+3081(7/14)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-43,568(7/21)←加ドル売り持ち:-40,726(7/14) (直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル売り持ち:-40,850(7/21)←豪ドル売り持ち:-33,541(7/14)
◎7/27週のポイント 年内の利上げ観測が強まる中、米国と英国の4-6月期国内総生産(GDP)に注目が集まる。
米国の利上げのタイミングを探る上では、さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)が開催する連邦公開市場委員会(FOMC)、4-6月期コアPCE(個人消費支出)、4-6月期雇用コスト指数(ECI)に注目が集まる。
●ギリシャ動向 27日(予定):ギリシャ、国際債権団が第3次救済策に関する協議、期限は8月20日 欧州連合(EU)が金融支援再開の条件として求めていた改革法案をギリシャ議会が可決したことで、ギリシャとEUの交渉が開始される。
ギリシャ向け第3次金融救済実施に向けた第1歩となる。
交渉期限は8月20日。
ギリシャは8月にさらに欧州中央銀行(ECB)に35億ユーロの支払いを控えている。
ギリシャのツィプラス首相は救済策で合意後に解散・総選挙を検討している模様。
改革案の採決においては、反緊縮を掲げる与党・急進左派連合から党首を務める首相を「責務違反」と糾弾する党員も少なくなかった。
政局不安もくすぶる。
さらに、第3次金融救済策には依然として懐疑的な見方も強い。
債権団はアテネに到着したものの、ギリシャ政府は債権団に対するハードルを上げた。
治安上の問題も浮上。
交渉する場所などが変更され交渉に遅れが生じているという。
緊縮を強制する債権団に対するギリシャ国民の反感も強く、債権団の訪問は歓迎されない。
さらに、国際通貨基金(IMF)は新規の救済に参加するかどうかまだ明確化していない。
第3次救済策が果たしてギリシャの経済の健全性につながるかどうかにも懐疑的見方が存続。
IMFはギリシャプログラムの参加に「均衡したアプローチが条件となる」とし、「改革や債務再編が必要になる」と繰り返した。
また、ショイブレ独財務相などが提案していた「一時的なユーロ圏離脱の提案」も支持しない方針を表明。
ドイツはギリシャの債務再編に反対する姿勢を変えていない。
3年間最大で860億ユーロ規模とされるギリシャ向け第3次救済策が3年間持たない可能性や、開始されるかどうかを危ぶむEU高官もいる。
●米国 27日:6月耐久財受注:予想前月比+3.3%(5月-2.2%) 28-29日:連邦公開市場委員会(FOMC):予想据え置き 30日:4-6月期国内総生産(GDP)速報:予想前期比年率+2.5%(1-3月期-0.2%)、 4-6月期個人消費:予想前期比+2.7%(1-3月期+2.1%)、 4-6月期コアPCE(個人消費支出):予想前期比+1.6%(1-3月期+0.8%) 31日:4-6月期雇用コスト指数(ECI):予想+0.6%(1-3月期+0.7%)、 シカゴ購買部協会景気指数(PMI):50.5(1-3月期49.4) 米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。
今回の会合では、金融政策の据え置きが予想されている。
しかし、声明の中で、見通し通りに経済や雇用の展開が続いた場合の9月の利上げ開始が示唆されると一段のドル高につながる可能性がある。
利上げのタイミングを見極める上で、4-6月期国内総生産(GDP)速報、4-6月期コアPCE(個人消費支出)、4-6月期雇用コスト指数(ECI)に注目が集まる。
米商務省が発表する4-6月期国内総生産(GDP)速報は前期比年率で2.5%増と、1-3月期の0.2%減からプラス改善が予想されている。
また、中期の主要インフレ指標としてFOMCが注目している4-6月期コアPCE(個人消費支出)は前期比1.6%の上昇と1年ぶりの高水準が予想されている。
一方、イエレンFRB議長が賃金動向を判断する上で注目している4-6月期雇用コスト指数(ECI)は1-3月期0.7%上昇から0.6%上昇に伸びが鈍化すると見られている。
こういった指標がFOMCメンバーのインフレが中期目標である2%に上昇するとの自信につながった場合、利上げが正当化される。
●英国 28日:4-6月期国内総生産(GDP):予想前期比+0.7%(1-3月期+0.4%) ●日本 27日:中曽日本銀行副総裁講演 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 *日本円 ネット・円売り持ち:-62,314(7/21)←円売り持ち:-47,371(7/14) (直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499) (過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-112,976(7/21)←ユーロ売り持ち:-107,781(7/14) (07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-21,468(7/21)←ポンド売り持ち:-24,199(7/14) (07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+3,417(7/21)←スイスフラン買い持ち:+3081(7/14)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-43,568(7/21)←加ドル売り持ち:-40,726(7/14) (直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル売り持ち:-40,850(7/21)←豪ドル売り持ち:-33,541(7/14)